【本日の見通し】米指標動向などにらむ展開へ
昨日海外市場でドル円は150円台での推移。一時利益確定売りなどが入ったものの150円台を維持しており、下値しっかりも、上値トライにも慎重で、上下ともに動きにくい展開。ただ今日からは米重要指標の発表が並んでいる。今日の米第4四半期GDP改定値、明日の米PCEデフレータ、金曜日の米ISM製造業景気指数といった指標結果次第で動きが期待されるところ。
今日の米GDP改定値は速報値ほどのインパクトはないものの、集計が遅い在庫統計などの影響でブレが出る可能性が十分にある。12月の在庫統計は比較的強いものが多かった分、上振れ期待がある。ただ前回強かった個人消費に関しては少し下方修正の可能性があるだけに、上下ともに波乱含み。
150円割れ、151円超え、どちらかを果たした方向に少し走る可能性があるだけに注目したいところ。
ユーロドルは1.08台推移が続く、こちらも次の方向性待ち。ユーロ円はドル円の動向にらみか。
その他通貨としては本日午前10時に政策金利が発表されるNZが注目。据え置き見通しを一時織り込んでいたが、今月の議会委員会でオア中銀総裁がインフレは依然として高すぎる、インフレ対応としてまだやるべきことがあるなどの発言を行ったことで、利上げ期待が一部で出ている。まだ少数派であるがオセアニアの主要銀行の中には利上げ見通しを示しているところもあり、注意が必要。利上げ実施の場合、NZドルの急騰が見込まれる。
MINKABU PRESS 山岡和雅
みんかぶ(FX)