アジア株 上海株は上昇、株取引監視に怯える投資家 韓国BTS事務所ハイブ急落、売上高過去最低 中国ファン減る
東京時間14:03現在
香港ハンセン指数 16555.41(-79.33 -0.48%)
中国上海総合指数 2992.30(+15.27 +0.51%)
台湾加権指数 18870.79(-77.26 -0.41%)
韓国総合株価指数 2627.43(-19.65 -0.74%)
豪ASX200指数 7662.80(+9.96 +0.13%)
インドSENSEX30種 72806.19(+16.06 +0.02%)
アジア株はまちまち。
上海株は0.51%高、プラス圏を回復。当局の株取引制限強化が警戒されており投資家は売りたくても売れない…。
当局は先週、相場を混乱させるようなクオンツ取引や異常取引の監視強化を発表したほか、株取引開始時と終了時の30分間の保有株式を減らすことを禁止した。運用会社が証券会社から空売り注文を拒否されたり、規制当局者がファンドの取引フロアに現れ、売買に直接立ち会うなどしていたとの報道も伝わっている。当局の株取引制限強化の甲斐あって中国株は約2カ月半ぶり高値をつけいる。先週末まで8日続伸していた。
ただ、長引く不動産不況やデフレ問題、消費低迷、少子高齢化加速など懸念材料は山積みなまま。規制を強化し株を売れなくしたところで投資家が戻ってくることはない。支援策なしでは株価はV字回復を描くことはできないとの声も。
香港株は3営業日続落。華潤置地や中国海外発展、龍湖集団、恒隆地産など不動産株の下げが目立つ。カジノ運用会社のサンズチャイナやギャラクシーエンターテイメントも下落。医療品や保険、証券、ハイテク関連も軒並み下落している。
韓国株は下げに転じている。男性音楽グループ「BTS」や「SEVENTEEN」「NewJeans」が所属する音楽制作会社のハイブが7%超急落している。四半期決算で売上高が過去最低の伸びを記録、市場予想を下回ったことが嫌気されている。昨年末から中国ファンが減り始めており、需要減速は少なくとも今年前半までは続くとアナリストは予想している。ただ、2023年通期では営業利益は24.9%増の2958億ウォンと過去最高を記録、売上高は韓国エンターテイメント企業として初の2兆ウォンを突破した。
ライバル会社のSMエンタテインメントも4%超安と連れ安。
みんかぶ(FX)