豪ドル/円は100円超えの前に買いたい! 100円手前で何度も足踏みしたが、株が堅調なら抜ける可能性。利上げ予想のNZドル/円も、RBNZ前の利食い売りなどを拾いたい - Interstellar Group Japan
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豪ドル/円は100円超えの前に買いたい! 100円手前で何度も足踏みしたが、株が堅調なら抜ける可能性。利上げ予想のNZドル/円も、RBNZ前の利食い売りなどを拾いたい

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2024-02

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2024-02-26
市場予測
豪ドル/円は100円超えの前に買いたい! 100円手前で何度も足踏みしたが、株が堅調なら抜ける可能性。利上げ予想のNZドル/円も、RBNZ前の利食い売りなどを拾いたい

米ドル/円&日経平均 日足 (出所:TradingView)

IMMのポジション状況(米ドル/円)

豪ドル/円 日足 (出所:TradingView)

ニュージーランドドル/円 日足 (出所:TradingView)

豪ドル/円 日足 (出所:TradingView)

日経平均の史上最高値更新で、米ドル/円も152円を超えてもおかしくないのに…

大橋ひろこ:
日経平均が史上最高値を更新しました。米ドル/円も日本株と相関して上がってもおかしくないのですが、地味な値動きですね。

西原宏一:
株と為替ではだいぶセンチメントが違いますね。上値警戒感が強いのか、年初来高値150.89円も超えられません。

日経平均も上がっていますし、152円を超えないと介入はないだろうというのがコンセンサスなのですが。

大橋ひろこ:
IMM(国際通貨先物市場)では、円ショートが12万枚まで増えました。

西原宏一:
1月の日本株上昇は、中東を中心とした海外勢の買いでした。

本来ならば為替ヘッジで、152円を超えるくらいの買いが出てもおかしくないのですが、下がったら買うつもりなのか、握ってしまうのか。

利上げ予想のニュージーランド、100円目前の豪ドル/円がトレンドに? 

大橋ひろこ:
今週水曜日(2月28日)にはニュージーランドの政策金利が発表されます。

ANZ(オーストラリア・ニュージーランド銀行)は2月、4月の連続利上げを予想していますし、RBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])も昨年(2023年)11月会合では、利上げ再開リスクの高まりを指摘していました。

西原宏一:
そのわりに金利先物市場での織り込みは30%程度にとどまっています。

2月はもっとも売られた通貨が円で、買われたのはニュージーランドドルですから、期待感があるといえばあるのですが、RBNZの金融政策発表前に利食い売りが出る可能性もあります。

そう思っていたら本日(2月26日)、すでに豪ドル/ニュージーランドドルが上げています。水曜日の発表までにどこかで買おうかなとは思っています。

大橋ひろこ:
豪ドル/円も先週(2月19日~)、99円台にタッチしました。節目の100円が近づいていますね。

西原宏一:
「あと1円」が遠いですね。これまでも99円台では足踏みしています。

個人投資家の塩漬けになっていたロングが手仕舞われる水準なのかもしれませんが、今はもうロングがそれほどたまっていないでしょうから、株式市場が堅調ならば、今回は抜ける可能性もあるのではないでしょうか。

大橋ひろこ:
豪ドルで気になるのは、中国との相関性ですね。

西原宏一:
そのとおりで、中国とのデカップリング(切り離し)は進んでいるのですが、中国の経済指標が悪かったりすると落とされるケースがまだありますし、これまでは100円手前で売っていればうまくいっていました。100円を超えてから買いたくはないので、その前には買いたいところです。

昨年はスイスフランを筆頭に欧州通貨が買われましたが、今年(2024年)はオセアニア通貨がトレンドになるのかもしれません。中国という懸念はありつつですが。

木曜日にPCEデフレータ、月末も控える

大橋ひろこ:
経済指標では、木曜日(2月29日)にPCEデフレータが発表されます。米金利が動けば米ドル/円も反応しそうですね。

西原宏一:
今週(2月26日~)は月末週でもありますが、最近のロンドンフィキシングは予想が難しい。

それよりも月初の新NISAに注目しています。新NISAで買われる「オルカン」などの為替フローが米ドル/円に入るとすれば、来週月曜日(3月4日)あたりでしょうか。

西原宏一:
注目されていたエヌビディアの決算は予想を上回る好調ぶりでした。生成AI関連が買われる動きはまだ続くのかもしれません。

大橋ひろこ:
日本でもワイドショーやニュースで、日経平均の史上最高値や半導体工場誘致で活況に湧く熊本が盛んに取り上げられていました。

日本株も失われた34年を取り返し、ここからがスタートなのかもしれません。

「セブン・サムライ」と「日経半導体株指数」

西原宏一:
34年前の高値を抜くのは大変でしたが、ステージが変わった感があります。

ゴールドマン・サックスは日本版マグニフィセント・セブンとなる「セブン・サムライ(SCREENホールディングス、アドバンテスト、ディスコ、東京エレクトロン、トヨタ自動車、SUBARU、三菱商事)」を発表しました。どの銘柄を買っていいかわからない海外勢には人気となりそうです。

大橋ひろこ:
日経新聞も半導体関連の銘柄で構成する「日経半導体株指数」の算出を3月25日(月)から始めます。

これに連動したETFや投資信託も出てくるでしょうから、それもまた注目を集めそうです。

西原宏一:
新NISAではオルカンを筆頭に海外株ばかりが注目されましたが、今から始める人は日本株を選ぶ人が増えそうですね。

棒上げのオセアニア通貨は押し目買い

大橋ひろこ:
今週の戦略はどう考えますか? 

西原宏一:
上値が重い米ドル/円よりも、オセアニア通貨のクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)のほうがよさそうです。

ただし、ニュージーランドドル/円、豪ドル/円ともに、2月の日足はほとんどが陽線で棒上げとなっています。高いところは買わず、RBNZの金融政策発表前に利食い売りなどが出たところを拾っていきたいですね。

(構成/ミドルマン・高城泰)

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