(23日終値)
ドル・円相場:1ドル=150.51円(前営業日比▲0.02円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.86円(▲0.06円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0821ドル(▲0.0002ドル)
ダウ工業株30種平均:39131.53ドル(△62.42ドル)
ナスダック総合株価指数:15996.82(▲44.80)
10年物米国債利回り:4.25%(▲0.07%)
WTI原油先物4月限:1バレル=76.49ドル(▲2.12ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2049.4ドル(△18.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに小反落。欧州市場では一時150.77円まで値を上げたものの、NY市場では上値が重くなった。14日の高値150.83円や13日に付けた年初来高値150.89円がレジスタンスとして意識されたほか、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.24%台まで低下したことが相場の重しとなり、2時前に一時150.30円と日通し安値を更新した。ただ、一目均衡表転換線150.08円や前日の安値150.02円がサポートとして意識されたため、下押しも限定的だった。
なお、市場では「これまでの円安局面で見られた円売りの過熱感が見られない。さらに、テクニカルチャート上では円安・ドル高方向へのサインが複数点灯。当面は円安が続く可能性がありそうだ」との声が聞かれた。
・ユーロドルは8日ぶりに小反落。1.0828ドル付近に位置する200日移動平均線を睨んだ狭いレンジ取引に終始した。今日1日の値幅は0.0028ドル程度と小さかった。
欧州中央銀行(ECB)が利下げに慎重な姿勢を保っているとの見方からユーロ買い・ドル売りが入ると、一時1.0840ドルと日通し高値を付けた。半面、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測も後退しており、ユーロ売り・ドル買いも出やすかった。1時前には1.0812ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は6日ぶりに小幅反落。20時30分前に一時163.21円と日通し高値を付けたものの、前日に付けた約3カ月ぶりの高値163.47円がレジスタンスとして意識されると失速。1時30分前には一時162.69円と日通し安値を更新した。
カナダドル円も失速した。20時30分前に一時111.80円と2008年1月以来の高値を付けたものの、そのあとは週末を控えたポジション調整目的の売りなどが出た。WTI原油先物価格が2.7%超下げたことで、産油国通貨とされるカナダドルに売りが出た面もあり一時111.25円と日通し安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、連日で史上最高値を更新した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。出遅れ感のあった景気敏感株やディフェンシブ株に買いが入り、指数は一時210ドル超上昇した。ただ、前日に急伸したハイテク株に利益確定目的の売りが出たため、上値は限定的だった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小反落。大幅上昇していた米半導体大手エヌビディアが急速に伸び悩むと、他のハイテク株や半導体関連株も利益確定の売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは上昇。足もとで相場下落が続いたあとだけに、週末を控えたポジション調整目的の買いが入った。
・原油先物相場は3日ぶりに大幅反落。暖冬の影響などで大幅安となった天然ガス先物につれ、原油も売り戻しが先行した。石油輸出国機構(OPEC)プラスが4-6月まで原油減産を続けるとの見通しが報じられたが、逆に供給余剰が深刻との思惑を強めて売り圧力が高まった。一時76.30ドル台まで下値を広げ、今週の安値圏で引けた。
・金先物相場は3日ぶりに反発。時間外で上昇していた米10年債利回りが低下に転じ、金利を生じない金の魅力が相対的に高まった。買い戻し優勢のなか米長期金利が低下幅を広げると、上昇力を更に強めて今週高値を更新して引けた。
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