23日の東京外国為替市場でドル円は戻りが鈍い。10時時点では150.44円とニューヨーク市場の終値(150.53円)と比べて9銭程度のドル安水準だった。昨日の海外時間に買いが進んだ反動から150.39円まで弱含む場面があったが、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事からタカ派的な発言が伝わると150.50円台まで買い戻しが入った。もっとも、その後は再び上値が重くなるなど相場の反応も長続きはしなかった。
なお、ウォラーFRB理事は「インフレ見通しについては主に上振れリスクがあると見ている」「物価安定への軌道に乗っているのかを確かめるためにはあと数カ月のインフレデータを見る必要がある」「急いで利下げを開始する必要はない」などと言及し、早期の利下げ開始について否定的な見解を示した。
ユーロドルは買いが一服。10時時点では1.0822ドルとニューヨーク市場の終値(1.0823ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ安水準となった。全般にドル売りが先行した影響から1.0828ドルまで上昇したものの、FRB理事の発言後には1.0815ドルまで売りに押された。
ユーロ円は弱含み。10時時点では162.80円とニューヨーク市場の終値(162.92円)と比べて12銭程度のユーロ安水準だった。為替市場ではドル絡みの取引が中心となっているが、一時162.79円まで値を下げる場面があった。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.39円 - 150.56円
ユーロドル:1.0815ドル - 1.0828ドル
ユーロ円:162.79円 - 162.96円
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