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米ドル/円は150.87円を上抜けるかに注目だが、152円の歴史的高値が相場の大きな壁に! 突破すれば170円とか180円とか起きるかもしれないが、日本当局も当然把握

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2024-02

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2024-02-20
市場予測
米ドル/円は150.87円を上抜けるかに注目だが、152円の歴史的高値が相場の大きな壁に! 突破すれば170円とか180円とか起きるかもしれないが、日本当局も当然把握

米ドル/円 日足 (出所:TradingView)

米ドル/円 日足 (出所:TradingView)

米ドル/円 日足 (出所:TradingView)

米ドル/円 週足 (出所:TradingView)

米ドル/円 週足 (出所:TradingView)

米ドル/円の149.56円の上に買い逆指値を置いていたら、1円程度の利益に。日足レンジの半分ぐらいを取れた
 米ドル/円は、先週のコラムで注目した2月9日高値(金)149.56円を上抜けたことで、150.87円まで上昇しました。ダウ理論どおりの動きでした。

 コラム掲載の当日(2月13日)に動いてくれたので、149.56円の上に買い逆指値を置いていた方は、1円程度の利益になったと思います。

 また、ダウ理論の日足レンジが148.91(2月12日安値)~150.87円(2月13日高値)の196pipsなので、1円程度=100pips程度の利益というのは、ちょうど日足レンジの半分ぐらいを取れたことになります。

 「頭と尻尾はくれてやる」という相場格言があるように、私はレンジの半分程度が取れれば上出来だと考えています。

 その理由については、メルマガ会員ページの動画コンテンツ(4)にて説明しています。

レンジ内で半分ぐらい取れていれば、トレンド全体の値動きを取ることができている
 ちなみに、昨年(2023年)12月28日(木)安値140.24円から今年(2024年)2月13日(火)高値150.87円までの値動きは1063pipsですが、以下の日足レンジの推移を合計すると2008pipsになります。

米ドル/円日足レンジの推移の合計は2008pips
140.24(12月28日)~145.97円(1月5日)=573pips
143.41(1月9日)~146.40円(1月11日)=299pips
144.34(1月12日)~148.79円(1月19日)=445pips
145.88(2月1日)~148.88円(2月5日)=300pips
147.61(2月7日)~149.56円(2月9日)=195pips
148.91(2月12日)~150.87円(2月13日)=196pips

 この点からも、レンジ内で半分ぐらいが取れていれば、トレンド全体の値動きを取ることができているということになりそうです。

米ドル/円は高値更新したが、現在の日足レンジ幅は、昨年末からの上昇トレンドの中で幅が狭い部類
 さて、先週のコラムでは、米ドル/円の上値が重くなってきていることに注目していました。

 このため、日足レンジを上抜けた場合だけではなく、上抜けできずに下げた場合、また一度は上抜けたにもかかわらず上値が抑えられて下げた場合の2通りの戦略もご提示しました。

 しかし実際は、レンジを上抜けて高値更新しました。

 それでも、現在の日足レンジの幅は196pips(148.91~150.87円)で、その前の195pips(147.61~149.56円)とほぼ同じです。引き続き、昨年末からの上昇トレンドの中ではレンジ幅が狭い部類です。

152円手前には週足レンジ上限と月足レンジ上限という大きな壁があり、日足の上昇トレンドも終盤となっている可能性
 米ドル/円相場は昨年末の安値140.24円から、すでに10円以上の上昇となっています。

 ここで、現在の週足レンジを見てみると、高値は昨年11月13日(月)高値151.89円、安値は昨年12月28日(木)安値140.24円です。

 この週足レンジは、151.89円をつけた後、昨年10月30日(月)安値を下抜けたことで、ダウ理論が下向きに転換し、140.24円まで一気に下げました。

 よって、140.24円からの上昇の動きは、週足で見るとレンジ内の調整の範囲ということになります。

 151.89円の上には、2022年10月21日(金)高値151.93円があり、ここが月足のレンジ上限でもあり、昨年の上昇を抑えたものと思われます。

 このため、現在値の150円台から上方向を見ると、152円手前には週足レンジ上限と月足レンジ上限という大きな壁があり、この152円付近の壁が上値を抑えて、日足の上昇トレンドも終盤となっている可能性を考えることになります。

米ドル/円は152円の歴史的高値を突破すると、大きく上昇する可能性が高いが、日本当局も当然把握。まず150.87円を上抜けるか注目
 ただ、拙著『相場の壁とレンジで稼ぐFX』などでも説明したとおり、相場の壁は値動きの目標値のひとつですが、必ず止まるものでもありませんし、必ず到達するものでもありません。

 値動きは相場の多数派で決まるので、過去の記録や経験は目安に過ぎません。

 実際、先週のコラムで注目していた149円台後半から150円にかけての相場の壁は、2月13日(火)に簡単に突破して上昇しました。

 現在の値動きがさらに上昇を続け、2022年10月から米ドル/円の上値を抑えていた152円を突破すると、米ドル/円は大きく上昇する可能性が高まります。巷で言われる170円とか180円ということが起きるかもしれません。

 152円を突破すると大きく上昇する可能性があることは、日本当局も当然把握しているでしょう。市場参加者が当局の動きを気になるのは、こうしたチャートが示すテクニカルな背景があるからです。

 米ドル/円は日足レベルでは上昇の流れが続いていて、150.87円の2月13日(火)高値を上抜けるかが注目ですが、その上の152円付近は米ドル/円相場の歴史的な分岐点となりそうです。

 米ドル/円チャートは、152円という歴史的高値に向かう可能性を示しつつ、まずは直近の日足がどう動くかです。

 今月はFOMC(米連邦公開市場委員会)も日銀会合(日銀金融政策決定会合)もありませんが、水曜日(2月21日)深夜にFOMC議事録が公表されます。ここが最初の動きの注目点かもしれません。

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