本日のNY為替市場のドル円は、明日発表される1月米消費者物価指数(CPI)を控えて動きづらい中、複数の米連邦準備理事会(FRB)高官の発言に注目することになる。
米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している昨年12月のPCEデフレーターは前年比+2.6%と発表され、11月の同比+2.6%と変わらずだった。しかし、PCEコアデフレーターは同比+2.9%となり、11月の同比+3.2%から伸び率が鈍化していた。
本日は、ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事、バーキン米リッチモンド連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁の講演が予定されている。
ボウマンFRB理事は、先日「まだ利下げが適切な段階には達していない」「インフレの低下が停滞した場合には引き続き利上げの用意がある」と述べていた。
バーキン米リッチモンド連銀総裁は、「利下げへの確信はインフレが一段と抑制されることによって決まる」と述べていた。
カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は「現時点では今年2-3回の利下げが適切だと考える」と述べていた。
直近のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、5月FOMCでのFF金利誘導目標の据え置き確率が37%程度、0.25%の利下げ開始確率が54%程度になっている。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、2023年11月17日の高値の150.78円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、2月5日の高値の148.89円。
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