アジア株 香港株は3日続落、中国先行き不安抱いたまま春節連休に入る… 14日に取引を再開
東京時間14:01現在
香港ハンセン指数 15746.58(-131.49 -0.83%)(短縮取引)
中国上海総合指数 2865.90(休場)
台湾加権指数 18096.07(休場)
韓国総合株価指数 2620.32(休場)
豪ASX200指数 7642.80(+3.55 +0.05%)
インドSENSEX30種 71511.31(+82.88 +0.12%)
アジア株式市場の大半は春節(旧正月)のため休場、中国は16日まで休み。豪州とインドは小動き、材料難で方向感に欠ける。
香港株は0.83%安、3営業日続落して取引を終えた。本日は春節のため午前だけの短縮取引だった。中国懸念から一時2.2%近く下げる場面があったが、引けにかけ下げ幅を縮小した。不動産株の下げが目立った。CG SERVICESは6.7%安、龍湖集団は6.6%安、恒隆地産は4.0%安、九龍倉置業地産投資は2.8%安。医療品や保険、ハイテク、素材、エネルギー関連も下落した。春節消費期待でカジノ運営会社のサンズチャイナやギャラクシーエンターテイメントは上昇して取引を終了。宝飾品販売最大手の周大福珠宝集団やレジャー向けアパレルの李寧などもプラスで引けた。
中国当局は必死に中国株下落を食い止めようと色んな手を使っているが、中国景気の先行きに対する不安は高まるいっぽうだ。きのう発表された中国1月の消費者物価指数は-0.8%と予想以上に下落。4カ月連続のマイナスとなり、2009年9月以来の大幅な下落となった。中国では長引く不動産不況を受け消費者マインドが悪化、消費から貯蓄への動きが強まっており、春節連休中の消費回復に対する期待感も薄い。
長引く不動産不況にデフレ問題、消費低迷、若者の高い失業率に少子高齢化加速懸念。さらに、トランプ氏が大統領に返り咲いた場合、60%超の対中関税を検討していると語っており、今年末の米大統領選を控え、すでに米中対立激化も懸念されている。株価下落を止めても中国経済が抱える問題の解決にはならない。
香港市場は春節を前に手仕舞い売りの動きが強まり続落して取引を終えた。12日-13日が休みとなり14日から取引を再開する。中国先行き不安を抱いたまま連休に入る…
みんかぶ(FX)