アジア株 中国CPIが09年以来の大幅下落、大型連休を前に漂う不安感 株価下支え強化の効果いつまで
東京時間11:01現在
香港ハンセン指数 16078.94(-2.95 -0.02%)
中国上海総合指数 2832.66(+2.97 +0.10%)
台湾加権指数 18096.07(休場)
韓国総合株価指数 2627.75(+18.17 +0.70%)
豪ASX200指数 7660.20(+44.36 +0.58%)
アジア株は軒並み上昇、米中株高を好感した買いが続いている。
中国当局が株価下支えを強化したところで投資家心理は改善せず、いくら株価下落を食い止めようと必死になっても、中国経済に回復の兆しが見られなければ投資家は戻ってはこない。前回の大規模な株価下支え策の効果は数日しか続かなかった。マーケットが驚くような強力な支援策を打ち出さなければ、失望売りが広がり株価は再び急落する恐れがある。米モルガンスタンレーは中国の複数の不動産開発会社の目標株価を平均30%も引き下げた。住宅販売回復の遅れや住宅価格のさらなる下押し圧力、マクロ経済の弱さを理由にあげた。
中国当局は証券監督管理委員会(証監会)の主席を交代させる人事を発表した。主席交代は株価下落を食い止めることに対する当局の強い決意の表れなのか。ただ、株価下落を止めても中国経済の抱える問題の解決にはならない。
きょう発表された中国1月の消費者物価指数は-0.8%と前回の-0.3%から下落幅が拡大、2009年9月以来最も大幅な落ち込みとなった。生産者物価指数は-2.5%と前回から下落幅がやや縮小も16カ月連続でマイナスとなった。
上海株は3営業日続伸、支援策強化を受けた買いはいつまで続くのか。あすからの春節大型連休入りを前に中国市場には不安が漂っている。
香港株は小幅続落、中国先行き懸念やアリババ決算の下げを受け投資家心理が悪化している。
アリババは4.8%安。第4四半期決算は純利益が前年同期比77%減少したほか、売上高は市場予想に届かなかった。自社株買いを250億ドル拡大すると明かしたが、マーケットを納得させることはできなかった。マッコーリーはアリババADRの投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に引き下げた。バイドゥや美団などほかのハイテク関連も下落している。
みんかぶ(FX)