7日の香港市場は続伸か。中国当局による証券市場下支え措置への期待が引き続き支えとなりそうだ。中国証券監督管理委員会(CSRC)は前日、証券会社が証券金融会社などから株式を借りて投資家に転貸する株券貸借業務の新規積み増しを禁止した。空売り必要な株式の貸し出し抑制が狙いとみられる。足元で上昇していた米長期金利が6日に低下したことも、運用リスクを取りやすくするだろう。
もっとも、買い一巡後は伸び悩む展開があり得る。前日のハンセン指数は心理的節目の16000ポイントを上抜け、終値ベースで1月25日以来の高値を付けただけに、いったん利益を確定する売りが出やすい。中国の1月の物価統計と金融統計があす発表される予定で、結果を見極めたいとして次第に様子見ムードが強まる可能性がある。
6日のNY株式相場は、ダウ平均など主要3指数がそろって反発。おおむね良好な決算発表が続いたほか、米国経済のソフトランディング期待を背景に景気敏感株が上昇した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて上昇。大型ネット株のアリババ集団(09988)とテンセント(00700)、JDドットコム(09618)、美団(03690)、英金融大手のHSBC(00005)、新エネルギー車メーカーのBYD(01211)がそろって香港終値を上回って引けた。
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