本日のNY為替市場のドル円は、12月米PCEデフレーターを見極める展開が予想される。週末ということもあり、結果次第では神経質な動きとなるか。
米連邦準備理事会(FRB)はインフレ指標としてPCEデフレーターを注視している。本日発表される同指標の12月分は前年比+2.6%と11月から横ばいと見込まれている。一方、PCEコア・デフレーターは+3.0%と前回+3.2%から伸び率鈍化という予想だ。なお、 昨日発表された2023年10-12月期米コアPCEの速報値は前期比年率+2.0%と、前四半期から変わらずだった。
直近のCMEグループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、3月FOMCでのFF金利誘導目標の据え置き確率が48%程度。0.25%の利下げ開始確率が51%程度と均衡状態。もし本日の12月PCEデフレーターが想定通りだった場合は、3月19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でのFF金利誘導目標の据え置き観測が高まることになるか。逆にインフレが予想比下振れとなれば、利下げ確率が高まることでドル売り要因となる。
ユーロドルは、昨日のラガルドECB総裁のハト派発言を受けて200日移動平均線1.0844ドルを割り込み下値を広げた。また、日足一目均衡表のテクニカル分析では、支持帯として機能していた雲の上限1.0891ドルを下回って雲の中へ入っており、下値リスクに警戒しておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは19日高値の148.80円。
ユーロドルの上値めどは日足一目均衡表・雲の上限1.0891ドル。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは24日安値の146.66円。
ユーロドルの下値は日足一目・雲の下限1.0768ドル。
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