【これからの見通し】先週末の米雇用統計を通過、次は11日の米CPIに視線 今日は動きにくい
週明けの為替マーケットは比較的静かな相場展開になっている。ドル円は144円台、ユーロドルは1.09台での推移。先週末の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が予想以上の増加を示したが、ドル買い一辺倒の値動きにはならず、激しく振幅した末に元の水準付近に戻していた。年初からのドル指数の上昇の流れには目立った変化はみられていない。ただ、上下動が激しかっただけに、短期ポジションはかなり整理されたものとみられる。相場は次の材料待ちとなっているようだ。
今週は11日に米消費者物価指数(12月)、12日に米生産者物価指数(12月)が発表される。注目材料が週後半に集まることから、週明けは材料出尽くし的なマーケットとなりそうだ。
そのなかで、株式市場動向が気がかりだ。米雇用統計が堅調であったことで、米債利回りの上昇傾向は継続しており、株式市場は警戒モードに入っているようだ。週明けのアジア株や米欧株式先物は軟調に推移している。為替相場にとっても、ややリスク回避の円買い圧力が働きそうだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、ドイツ製造業新規受注(11月)、ドイツ貿易収支(11月)、ユーロ圏消費者信頼感指数(確報値)(12月)、ユーロ圏景況感(12月)、スイス消費者物価指数(12月)、スイス小売売上高(11月)などやや小粒な感は否めないだろう。きょうは主要な米経済指標発表の予定はない。発言イベント関連では、ボスティック・アトランタ連銀総裁の講演が予定されている。材料難となりそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
みんかぶ(FX)