12日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ、反発スタートか。11日のNY市場でダウ平均は前週末比157米ドル高と2022年1月以来の高値を更新し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3営業日続伸して22年4月以来の高値となった。前週末発表の米雇用統計を受け、景気懸念が後退したほか、米連邦準備理事会(FRB)が24年前半にも利下げに転じるとの観測を受けて投資家はリスクを取りやすくなった。香港市場では前日まで3営業日続落し、1年1カ月ぶり安値圏で推移しているとあって、値ごろ感の強まった銘柄を買い戻す動きが入りやすいだろう。
もっとも、買い一巡後は伸び悩む展開になる可能性がある。今週には11月の米消費者物価指数(CPI)、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果の公表、中国の11月の金融統計と小売売上高など主要経済指標の発表を控えており、様子見気分が上値を抑えそうだ。
11日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株ではアジア生保のAIAグループ(01299)が香港終値を下回った半面、大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、欧州金融大手のHSBC(00005)が上回って引けた。
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