来週6月9日にECB理事会が予定されており注目となるが、ECBは6月の理事会で正常化について非常に明確なメッセージを出すとの見方が出ている。市場は利上げ期待を高めているが、6月の理事会ではそれは見送られることが確実視されている。しかし、インフレが大幅に上昇する中、その次の7月理事会での利上げ開始に向けて政策の正常化が始まるという非常に明確なメッセージを出すと見ているようだ。ただ、7月の利上げ以降は成長とインフレの組み合わせの変化に大きく左右されるという。
ECBが年内に中銀預金金利を計0.75%ポイント引き上げて、現在のマイナス0.50%からプラス0.25%まで引き上げると予想。一部からは年内に計1.00%ポイント引き上げるのではとのタカ派な見方も出ているが、下期に経済活動が大幅に鈍化する可能性を考慮すれば、年内に計1.00%ポイント引き上げ期待は行き過ぎとも指摘している。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美