ロンドン市場は、ドル高水準を維持も、調整含みの値動き。ドル円は東京市場で買われたあと、ロンドン時間早朝には130.48レベルまで高値を伸ばした。しかし、米債利回りの上昇一服で上値が重くなり130円台割れへと反落している。週明けの欧州株が軟調なことや、NY原油先物が101ドル付近まで下落するなど、リスク警戒の動きが広がっていることも上値を重くした。ユーロドルは序盤に1.05台前半から1.0570付近まで上伸したが、買いは続かず1.05台前半へと押し戻されている。根強いドル高圧力がみられている。ポンドドルは朝方に1.2540近辺まで下落したあとは、1.2580台まで反発。その後は1.25台後半での揉み合いに。いずれもやや調整気味だが、先週末からのドル高水準での取引が続いている。ドル円の反落とともにクロス円も軟調。ユーロ円は137円台後半から136円台後半へと下落。ポンド円は163円台後半から前半へと下落。英国はアーリー・メイ・バンク・ホリデー祝日で取引は閑散。
ドル円は129円台後半での取引。東京朝方につけた129.57レベルを安値にその後は買いに転じると、ロンドン朝方には130.48レベルまで高値を伸ばした。しかし、米10年債利回りが2.94%台から2.90%台へと低下しており、ドル円も130円台割れへと押し戻されている。欧州株が軟調に推移していることも重石となっている。
ユーロドルは1.05台前半での取引。上に往って来いとなっており、1.0510レベルを安値に、一時1.0568レベルまで上昇したが、足元では1.0520付近へと押し戻されている。ドル買い圧力は引き続き根強い。ユーロ円は振幅。買いが先行して高値を137.64レベルまで伸ばした。その後は下落に流れが反転、安値を136.61レベルまで広げる動き。対ポンドでも方向性に欠ける上下動だった。独小売売上高や伊製造業PMIが悪化しており、景気見通しに影を落としている。
ポンドドルは1.25台後半での取引。ロンドン朝方に1.2540近辺まで安値を広げたが、その後は買い戻されて1.2580台まで反発。しかし、東京早朝に高値1.2599レベルには届かず売買が交錯している。ポンド円は163.90近辺までじり高の動きとなっていたが、ロンドン時間に入ると売りに押されて安値を163.15近辺に広げた。ユーロポンドは一時0.84台乗せへと買われたが、すぐに売り戻しが強まり0.83台後半へと押し戻されている。英国はアーリー・メイ・バンク・ホリデー祝日となっており、英国発の材料は見当たらなかった。今週木曜日には英金融政策委員会の結果発表が予定されている。政策金利が現在の0.75%から1.00%へと引き上げられるとの見方が有力。
minkabu PRESS編集部 松木秀明