ロンドン昼前からの買い戻しもあり133円80銭台で注目された米消費者物価指数の発表に。
米消費者物価指数は市場予想に反し、前回、さらに直近で最も高かった前々回の水準を超える
前年比8.6%の高いに伸びに。この結果を受けて134円40銭前後まで上昇も、米株先物の下げや、米10年債利回りの3%割れなどもあって133円50銭台まで下落するなど、かなり荒っぽい展開となった。
振幅を経て、その後はドル買いが優勢に。米10年債利回りが3.17%台まで上昇する中でドルが買われた。
株安を受けた円買いもあり、じりじりとした動きであったがドル円は上をトライ。東京朝の高値を若干超えて134円48銭を付けると、そのまま134円40銭台で週の取引を終えている。
米株が大きく値を落とし、リスク警戒の円買いが出ていたものの、それ以上にドル買いの勢いが勝った形となった。
来週の米FOMCでの0.5%利上げ見通し自体は継続も、短期金利市場では7月のFOMCでは0.5%ではなく0.75%になるとの見通しが台頭。パウエル議長が5月のFOMCで0.5%に言及していたこともあり、CPIまではほぼ0.5%を織り込んでいたが、その後0.75%と0.5%の見通しが拮抗するところまで期待が広がっている。
ユーロドルはロンドン市場からのユーロ売りドル買いの流れがNY市場午前まで。米CPI後の振幅も限定的で、じりじりと値を落とした。ロンドン朝の10640台から1.0500台まで下落。その後の戻りも鈍い。来週の米FOMCを控えての動きという面も。
ユーロ円はユーロドルの下げもあってロンドン市場からNY市場午前までは軟調。142円50銭超えから140円80銭近くまで値を落とす展開となった。その後ユーロドルでのユーロ安安一服と、ドル円の女将に141円30銭台で週の取引を終えた。
MINKABU PRESS 山岡和雅