この後の海外市場はイースター休暇のため閑散となりそうだ。グッドフライデーのため米国・英国・欧州・香港・オセアニア市場は休場(米債券市場は短縮取引)となっている。流動性は極端に低下することとなる。
そのような状況下で3月の米雇用統計が発表される。失業率の予想は3.6%と前回と同水準が見込まれている。注目の非農業部門雇用者数は23-24万人増程度の予想となっており、前回の31.1万人増からはやや減少する見込み。インフレに影響を与えることで市場の関心が高い平均時給は前年比+4.3%と前回の+4.6%から伸びが鈍化する予想となっている。
予想の範囲内の結果であれば、今週の流れに沿ったドル売りの反応が想定される。ただ、非農業部門雇用者数に関しては市場の期待通りにはならないことも多く、結果が待たれるところだ。イースター休暇中とあって、市場参加者は限られており、流動性が低いことから、値が飛びやすい点は留意される。持続性に欠ける反応にとどまるものと予想される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明